人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


魔王 ギィ

― 王都陥落から数日後:城門前 ―

[離れた場所から、何か叫んだものがいる。
カレルという名なのか、と記憶の片隅に放り込みながら、
ボウガンが放たれるのを意識に留めた。

多分あれを受けても死にはしない。
しないけれども、痛いものは痛いから嫌だな。
なんて思考とは全く無関係に体が動く。

掴んでいる王子と自分の体勢を、ほんの少し変える。
自分が隠れるように、射線上に金髪の若者の身体を置いて。]**

(239) 2014/09/13(Sat) 03:08:17

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