―現実世界・サンデッキ―[楠は西陽の眩しさに目を細めた。>>0:322 出航間近を告げるアナウンスが聴こえる。>>#4 海風を感じようと掌を向けると何かが落ちてきた、 そして、薔薇の 花弁。 何か、なにか――思い出そうとして。 花弁をそっと握り締める。 けれど何も浮かぶものはなく、息を吐いてからデッキを後にした。 向かう先は酒場。 混む前に行こうと思っていた場所。**]