まァ、死なんようにやるつもりだがな。戦は分からんもんさ。[花神が不思議そうに首を捻り、その髪がさらりと揺れるたび、漂う花の香に懐かしげに目を細める。手元の盃に口を付けると、簡単に死ぬものか、と飛んでくる揶揄。>>226強く美しい牙、今世の王華にそう評された青年は、今頃どうしているのやら。想像して、少し弛んだ頬で杯を乾かした。]もう、牙じゃない。[とん、と盃に残った水滴を舌の上に落として。続かなかった言葉の代わりに、花神が言いかけた何かに>>227、今度はこちらが首を傾げる側。]