[ 知っているのかと聞かれれば、
その裏の意味も推測できてしまうことも多いもの。
…特に、彼女から聞かれたとあっては。>>186 ]
うん、君が何者なのか僕は知ってたさ。
ル・ウルタール。と。
君があの星の名前を口にした時点でね。
勿論、君の主人のことも――知っている。
[ だけれど。正直に告白するのはここまで。 ]
……それは。――――言えないなあ。
ごめんね、ヴィクトリア。
それを聞きたければ、カレルに直接、聞くといい。
彼が教えるつもりがあれば、きっと、教えてくれるはずだ。
[ 秘密。と言外にでも伝わるよう。
彼女の口元まで人差し指を持っていけば。 ]