[今軍で総督の制止させているという事は、一体どういう事に繋がるか、その意味に気付くのに遅れを取った。
それに気付かせるのを遅らせた理由は何かを知るのは己だけ。
理由に向き合う前に、理性が本能に危険だと警告を放ち、警備の者に命令を告げ此方も急ぎ王宮へと戻ろうと。]
今、城内の警備が手薄になってる!
急ぎ城へ戻り、弟の身の安全を確保しろ!!
[フォールデン総督が蜂起し王宮へ進軍、その沈静化に軍を投入すれば、必然的に城内の警備は手薄となる。
弟は身の安全の為に城内に匿う筈だ、自分とは違い決して前線に出させる訳が無い。
されど、城内の警備は手薄で、且つ城の中には諸外国に通じる諜報員がおり、今が暗殺するには絶好のチャンス。
如何してその意味に気付かなかった事かと悔やんでも後の祭り。
それでも、此方の足は王宮へと向かう事を止めなかった*]