――――かはっ![かわし切れず、年齢に比しても軽い精霊師の体は宙に舞い上がった。 衝撃に思わず息が漏れる。 崩れた姿勢で打ち上げられたためか、それは乱れた回転を伴っていた] う……っ、く、 ―― 滴れ ――[姿勢を正すべく、力ある言葉で下への流れを生み出す。 回転を抑え、空中という大きな隙をなくすべく、自らを落下させる術。 しかし迫る地面に到達するまでの時間は、戦場においてはもどかしい程に長く感じられた]