……だ……い、じょう、ぶ。[掠れた声で、ようやく返したのは短い言葉。そのまま、大きな若葉色の瞳でじい、と見上げる事しばし。右手に尻尾髪の先をくるりと巻き付けて、ぐ、と引っ張った。幾度も引っ張ったせいか、髪を括る青いリボンは解けかけて、物凄い有様になっていたが。その状態で、ぱくぱく、と口を動かす。声はまだ上手く出せないものの、口の動きは『ありがと』という短い音を象っていた]