―部屋―
[ゴンゴンと扉が叩かれ>>227、声が聞こえた。
ジムゾンの声に、ほっと表情が緩む]
ああ、空いている。
[ディーターは一緒にいただろうか。
どちらにせよこの人数では手狭だが、秘密を打ち明けるには丁度いい。
思い思いの場所に座った皆の顔を見回し、口を開く]
……こんな事を言ったら、気が触れたかと思うかもしれないが……
俺は、話を聞く前からカタリナやモーリッツ老、それに……ゲルトの死を知っていた。
聞こえるんだ。
――死んだ奴の、聲が。
[皆は、どんな顔をしていただろう。
酒を注ぎ、一気に煽った**]