― エントランスホール ― ふむ。 闇だから暗いとはまたわかりやすいのう。[ホールを埋める薄闇に手を伸ばすも、闇の精霊の力は感じられない。ここはどこまでも異質だ。奥で待ち受けていたものも、最初の魔神と属性は違えど気配は似ている。] どうせこちらの言葉など聞きはせぬのだろう、 と言って、こちらから対話を捨てるのも難なのじゃ。 おぬしらが単なる"現象"ではなく、思考持つ者ならば 答えよ。 おぬしらは何者なのじゃ。[声を張り、胸の内でゆっくり3まで数える。]