― カレン・広場 ―
[唇を噛み締めているローズマリー>>223に一人の中年女性がおずおずと近寄ると手を差し出した]
あなた……。大丈夫だった?
ごめんなさいね。さっきあの人が乱入してきた時に怖くなって避けてしまって。
でもね。あなたの歌とても良かったから。
もし自分が生き残りたくて誰かを殺したとしても、その人は他の誰かの大事な人かもしれない。
もしその殺された人が自分の息子だったら……って思うと。私は耐えられないわ。
そういうのがあなたの歌った大切な人の輪だって思うから。
だからそれを歌ってくれたあなたにお礼がいいたくて。
ありがとう。