[廊下を歩みゆけば、不意に、窓硝子が割れるのが見えた。>>228鼓膜に刺さる音に細めた双眸が、斜めに切り裂かれる壁を視界に収めて赤銅を宿す。壁に残像を残して弾む軌跡。白い部分のほとんどない淡い紅の眼をした凶悪な生き物の軌道へと、魔剣が滑る。]