[赤の中にいる、物と化した男を良くは知らない。皆が処理している様子の邪魔にならないように眺め。談話室へと向かう。途中、階段を下りた先にある、部屋を見て。裏口の方へと視線を向けた。経験上、気配には敏感な方だ。外は吹雪。窓や扉を開ければ、物音で気付く。物音を立てずに外部からの侵入があったとは思えない。]