[急いでいたその理由。>>229
とっちらかった説明は拾い集めて繋ぎ合わせて、
脳内の翻訳機にかけ事情を把握しようと努めた。]
魔法を失敗………
じゃあ、あの音は君が!?
成程、風を使ったんだね……?
それで、人を巻き込んでしまった、と。
[過去何度となく幼い彼の練習に付き合ったことを思い出す。
魔法よりも剣技の腕前に才を発揮した少年は、もしかしたれらその点は今でも変わっていないのかもしれない。]
まず、かでぃ。君を診せて。
失礼。
[彼ならば受身を取る方法も心得ているだろうから、
余程のことがなければまず大丈夫だろうとは判るものの、
あの音を聞いてしまうと癒者としては不安を抱かざるを得ない。]