― 領主の館・門前 ―[薔薇の芳香と剣呑な臭い、その双方を漂わせながら]――お疲れ。ここまででいいわ。[一人の女性が、背後を振り返ってそう告げる。そこに連なるは、黒が基調の男たち。洗練さの中に粗暴さを秘めたその姿、一般人のはずもなく]なにしろ今回は、ビジネスじゃなくてゲームだからね。ぞろぞろ引き連れて行くようなもんじゃないわ。[招待状を手に、不敵に言い放った]