彼女も、莉紗への想いがとても強いのです。 そして、僕をとても憎んでいます。 けれど、彼女が僕へ与えた恩恵と僕の望みは一致していたから……だから、協力しているんです。 彼女はね、莉紗の姉である貴女にもとても思い入れが強いのです。 ……最善の方法を取らないと許さないと、そう言われましたよ。[小さく笑う。つくづく、不思議だ。死を願われているのに、憎まれているのに、嫌な気はしなかった。][そして今胸に浮かべている言葉についても、彼女は何も言ってくる気配は、ない。]