[キアラと話をするようになった切欠は、たまたまだ。偶然共に同じ課題をこなすように割り当てられ、彼女と組んだ。触媒の違いによる術の違いや個性を確かめていく、地道な作業。その作業を進めていたある時、一つの術が暴発した。二人で慌てて呪を収めてことなきを得たのだけど、顔を見合わせてみれば、互いの様子は髪も乱れて散々だった。互いに無事、更には学舎も無事だった。シェットラントがほっと安堵の息をつくと、キアラは笑った] 『ふふふっ、意外。もっと気難しい人かと思ってた』