― ビリヤードルーム ―あ、お前さん飲むか?[もし応じるのならレトに自分の持っていた杯をそのまま渡す。先ほどの乾杯>>202に関わらず一滴も口をつけていなかった。そして緑の騎士の残した杯を取って乾されたグラスを眺める。透き通った硝子に映る自分の顔は幾何学模様となって様々な僻みを湛えている](ふん。)[棚から目的の酒《シードル》は見つけられたか。初めて口にしたアルコール。あの日、ダーフィトが用意した中のたまたま掠め取ったものがそれだっただけ。そして口にする機会もあまりない。酒は判断力を鈍らせる]