[先を行くカレルが有翼戦士に潰されかけていたが、どうにか振り解くことに成功したようだ。
そうしてそれぞれに戦士たちと対峙していたその時、六翼の竜の咆哮が響いた>>234]
……なんだ。
本気で怒ってる……のか?
[神々しさすら感じる姿と、我を忘れたようにも見える威嚇は似つかわしくないように思えた。
しかし、疑問を抱いたところでやるべきことは変わらない。
オクタヴィアス>>235の紡いだ術が傷を癒し、鋼竜の速度が上がるのを感じながら]
――泥臭い戦い方が、どこまで通じるもんか。
一丁、やってみるか。
[威圧にも神々しさにも負けじと声を上げる。
泥臭いと言われたリュストが抗議するように顔を上げるが、思いは同じようで、翼で強く空気を打った*]