― 朝・宿屋 ―
ん。可愛いぜ。
[顔を赤くして口ごもる彼女にくすくすと笑ってみせる。
その様子は少しばかり意地の悪いものになっていたかもしれない]
…特にそういう、初心な反応返してくるところとか、な?
[表情を変えぬまま、耳許に唇を寄せて意地悪く囁いてみせる。
と、次の瞬間には顔を離して、彼女と瞳を合わせる]
残念だが、俺も恋だの愛だのってのはよくわからん。
とりあえずダチがそういうのになったら応援はするつもりではいるがな?
[思い出すのは常日頃からからかって遊ぶあの女戦士のこと。
あいつはどうなったことやら]
リヒャルト、ねぇ。
…あいつなら解呪の方法も知ってるかね。