[オットーの元へ向かう途中、呼び止められて足を止めた。
視線を移せば、村長であるヴァルターが母の事を問いかけてくる>>196]
……うん。
母ちゃん、集会に出かけてそれっきり……。
[何かあったら牧場で待っているように、と言い聞かされた事を思い出す。
もしかしたら、牧場に向かう途中に雪崩に巻き込まれたのかもしれない。
状況が状況だけに、込み上げてくる想像は暗いものばかりで、慌ててぶんぶんと首を振った]
カタリナのトコにオレを探しに行って、そのまま雪で動けなくなってるのかも……。
[まるで自分に言い聞かせるように、希望的観測を口にする。
ここで待っていなさいという言葉には、無言のまま首を縦に振った]