何処までじゃろうな
ただ、崇高な使命と心情ってのがどれだけオマエを守ってくれんのか
それが知りたいだけやで?
あぁ、それとも。そんな使命や心情の為に
―― コイツ等見捨てよか?
[人間を持つ手を緩めれば、恐怖の声が小さく聞こえた。嫌だ、やめて、離さないでと叫ばなかった事は褒めるべきだろう。
もし、そんな事をしたのならば簡単に手放していたし、彼女が必死に堪えているのも無駄になる。それだけ、天使は此処で崇拝され続けてきたのだろう。
そんな彼女を、今から誰も見たことない姿にするのだ。こんなゾクゾクする事が他にあるだろうか?]