["家族"の寄り添いを邪魔する気はない。彼女の居場所が其処にあるならば、それも幸福の一つの形。いや、おそらくは、其れが一番の幸せなのだろう。お邪魔しました、と小さく笑顔で二人に謝罪して、帽子を被りなおすと扉の外へ]