[>>19 行きあったヴィンセントは普段よりもどことなく、いくらかテンションが高いようにも見えた。]なんだ。どうせなら見つけて帰ろうぜこれ持って探すの手伝えよ[橙色の巾着から取り出すのは片手で持てるサイズの四角いキューブに、透明な石が嵌っただけのもの。触覚のように銀色の鉄棒が二本突き出ていた。]──魔法石の検知機。鉄棒に石を当てて中央に嵌っている石が、蒼く光ればアタリ。[にや、と笑って、よろしく。と無茶を言った。]