[軽く手を挙げ、大股で近付く。能書きは抜きに、単刀直入に切り出した] ――よ。投票結果は知ってるか? 今日のディナーはあんたらしい。 あんたが騎士なら、あんたをハメた奴がいるはずだ。 誰なら信じられ、誰を疑ってるのか、何か言い残す言葉があれば聞いておくぜ?[仲間達の贄になる時が迫る中、彼は何を考えているのだろう?昨日、書庫で出逢った通りの、静かな微笑を浮かべているのだろうか?今その心中を知っておかないと後悔する――……そんな思いが、男を突き動かした]