……あれはもう、全力でぶん殴らないと、止まらないね。
[大きく翼を広げて威嚇してくる六翼の様子に、は、とひとつ息を吐く]
……周りもまだまだやる気らしいし……さすがに、これは援護もいる、か。
我が真名において、求める。
天の風、天の光、我が意に沿え。
我が同胞たる者たちへ、速き衣と癒しの光を。
[大剣を一振りしつつ言の葉紡ぎ、応じて生じた光が若き騎竜師たちを包み込む]
……雑兵は、なるべくこっちで引き受けるから。
天角に、力を示して……!
[短く願い紡いだ後、青年の瞳は再度、天の六翼へ向く。
その色はいつからか、紫水晶のそれに変じていた。*]