人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


魔将 シメオン

― 回想/7年前 ―

へえ…。面白いものを持っている。

[唐突に頭上から響いた声。
それを娘はどんな風に聞いたろう。

魔は娘の反応にも動揺にも頓着せず、彼女の目前に降り立った。
ばさり。一瞬、闇色の翼が風を起こす。
娘の目前には、ヒトならざる赤い瞳が、楽し気に煌めいていた。]


ふうん?なるほど?
ははあ…そうか。お前、────「掛け合わせ」、か?


[遠くから見えたのは、かの大鎌の色…気配のみだった。
目に留めて降りてみれば、娘の纏う気配までが良く視える。
覚えのある気配だった。
武器と結び付ければ、一つの名前が記憶の中から浮かび上がる。]

(235) 2017/01/31(Tue) 17:25:02

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