[ 星司の双剣が、蛇の尾の一部を断ち切ったためか、盲滅法にウェルシュが振り回すサーベルの刃を嫌ったか、締め付ける力が僅かに弱まる ]
は...っ
[ 窒息寸前の息苦しさから解放されると同時、酩酊に似た感覚が訪れる ]
......離せーっ!!
[ 昂る感情のまま、大きく叫んだと同時、左腕の風の盾が小さな風の刃に変じ、飛散する ]
[ 己を縛り続ける蛇の尾を断ち切りたいという意志だけで放たれた風の刃は、無軌道に飛び回り、蛇の尾ばかりでなく、辺りの枝や、パートナーである星司にさえ*届いたやも知れず* ]