[ そして、自分の声が思ったよりずっと震えているのに気付いた。 ]
[ 体を温めなければ。 ]
[ 先ほどの会議の際に使われて放置されたままのタオルならそこかしこに散乱していたが、それを使う気にはなれず…しょうがない、留守番のゲルトにでも頼もうか…と目線を彷徨わせていると、リーザが布を差し出してきた。(>>221) ]
…。
[ 誰かが雪崩のことを聞いて来たような気がしたが、ヨアヒムが説明するのに任せ(>>211)、水気を拭っていると、オットーはティーカップを差し出してくれた。受け取りつつ、うなづいた。(>>213) ]
(…朝のコーヒーほど、おいしくないなあ…)>>55
[ ひとくちすすって、ぼんやりとそんなことを思った。 ]