[集中しすぎて目の奥が痛む。
首の後ろを揉みながらも、先に作業をしていたブツにカバーをかけて隠し、カサンドラの目に触れないようにした。
たとえ目にしたとしてもカサンドラはなんの関心も持たないだろうけれど。
それでもその形状を見れば、眉をひそめるかもしれないから。
散らばった細かい物を片付けて、空いたトランクスーツの中に詰めていれば、ノックの音がした。
どうやらカサンドラが戻ってきたタイミングだったらしい]
ああ、ありがとう。
こちらもちょうど一息つこうかとしていたところだよ。
[ドアを開けると、見慣れたメイド姿のカサンドラがいた。
いつも屋敷で見かける時は、制服であるその格好をしているから、少しばかり家の雰囲気を感じ落ち着く気がする。
それと同時に、疑問もわいた]