(っとに。
……可愛げなくなったよなー)
[そしてその度に過ぎるのは、こんな思い。
さすがに口に出す事はしないが、態度には多少、滲んでいるかも知れない。
変わらざるをえなかった事情を知らぬが故に、見たままを受け入れる少年にはこうとしか思えなかった。
なお、二年前の再会の折>>161、確かめるように名を呼ばれてもしばし反応できず。
淡い紅をきょとん、と見開いて立ち尽くし。
案ずるように鳴く影竜の声に我に返って、「お前、リロか?」と逆に問い返すまで約十分を要したのだが、それがどう取られているか、までは考えていない。
当人としては驚いたりなんだりとぐるぐるしていた十分間だったのだが]