[村のはずれにあるカタリナの牧場まで歩く。サクサクと踏みしめる雪の上、買い出しのお供は小さいソリ。2年前の冬、雪深い季節にシモンの顔を見に来たジムゾンが「ガキでもこれなら運べるだろ」とか言いながら、くれたんだっけ。][カタリナの牧場までもう少し。降り積もる雪で薄くはなっているけど、誰かの足跡が見えたような見えないような。]