― 出航後 ―[ ちま龍の水先案内のおかげもあってか、どうやらはぐれた船を探し出す目処も立ち、航海は再開された。合流までは、僚船を探す以外何をすることもない穏やかな航海、ディークがシュタイフェ・ブリーゼを訪ねたのは、その間のことだった ]ファサン殿![ 甲板にいたゲルトは、どこか眠そうにしていたか、それとも居眠りしかけていたかもしれないが、光の竜の眩しさは、その目を覚ますことが出来ただろうか ]