はいよ、たませんひとつ。お待ちどーさん。[できたてのたませんを、さくりと小さな口が頬張って。浮かべられた弧に思わずこちらの顔も綻ぶ。]はは、そーか美味いか。ああ、そうだ。さっきの質問、俺の屋台のたませんが美味い理由。その顔がみたくて作ってるから、だな。[馴染みの小さな客の問いに、誇らしげに得意げに答えた。]