[見せてくれた、
背中の焼印や古傷の跡>>201を思い出せば。]
……すごく痛かっただろう?
今は、「約束」も「望み」も、分からなくてもいいから。
でもいつか、君が「命令」ではなく“幸せ”を感じて、
笑ってくれる日が来たら、いいな…。
[背中に回した掌で、焼印と傷跡を、いたわるようにそっと撫でる。
彼女の身体と心に残る、痛みと恐怖の傷跡が
>>1:18>>1:19>>1:20>>1:21
消せないまでも、少しでもやわらげばいいと。
彼女が貰った贈り物や出逢った人に感じた“幸せ”を、
ひとつひとつ大切に押し頂くように、
心の中に懐いているとは知らないまま、そう祈る。
明日をも危ういこの状況では、そんな“いつか”の
保障は、どこにもないと知りながら。]