―メイン・サロン―
[カークがダーフィトをちらりと一瞥し、そしてこちらをぐるりと見回した。>>219
暗に、フィオンは人狼の可能性は低い、と告げる言葉。>>228
しかしその言葉は、確信を帯びてはいない。
けれど、その言葉が、先ほどまでの思考>>189を補強した。
自覚がない『人狼』の可能性があることはもちろん承知だが、もしそうであれば、宿主を危険に晒すような"あからさまな"証拠など、残さないだろう。
すべて、仮定の域を超えないが、ひとまず自分は、フィオンを信じることにした。
情報も勿論そうだが、……自分の耳を信じることにしたのだ。]
僕は、それでいいです。自分の耳を信じてみます。
ただ……貴女が『人狼』でないのなら、『人狼』は貴女を犯人にしようとしています。
極めて理性的な犯行だ、……衝動的に行ったものではないでしょう。
だけど、穴は絶対にあるはずだ、と、……そう思います。
[そういって、真っ直ぐフィオンを見た。
そんな自分を、もしかしたら訝しそうに見る者もいるかもしれないが、気にしないだろう。そして思考を走らせる。]