― オプティモ沖・洞窟 (昨日) ―[クレメンスは厭な顔ひとつせず、首都に乗り込むというカナンの回答を受け入れ、シメオンには、この邂逅を喜みする言葉をかけてくれた。>>208丁重に管理されていた”積み荷”のすべてを確認する時間はなかったが、ちょうど手前に手頃なものがあった。] 長老、 王府への贈り物として、これをいただいていってよろしいか? 中身は写真機《カメラ》です。[目に見えるものを紙に印刷する機械と説明するが、クレメンスにはどんなものが想像されたろう?]