―そうか…。
[>>230様子を見ていると、先刻よりは冷静らしい。]
まぁな、但し『遊戯』の褒美ならば多少の無理は聞く人だとは思うぞ。
今回がどうかは知らないが、王子でなくその心臓とやらが叶えるのならば希望は持っていいのかもしれない。
んー、俺か…。
願いを叶える範囲がどこまでかは知らないが、前の因子持ちに戻るか、戻らないにしても当面の居場所が確保されればそれでいい。
―勿論、王子の支配下にないところで、だ。
[もっと具体的に言うならば、吸血種としての生を選ぶ場合には、次の暁月夜までの吸血種への不可侵と自治領を王子に誓わせる。
人間の生であればその期間は死ぬまでだ。問われればそう伝えるだろう。
体面の為に兄が自分に残した「伯爵家の次男」という肩書があれば、それが公的な書類として交わされてもおかしくはない。
―血は半分しか繋がりはなくとも、未だ自分は公式に伯爵家に名前を連ねているのだから。**]
それは然りだ。
ブランとルージュでそんなに力の差があるなんてな…。
…で、有用な考えは浮かんだか?