あぁ、宣戦布告の使者とやら―――お前か。
つれないな、会いに来てくれれば特別に歓迎したものを。
[王に王国軍の人間が接触したとしたらその時以外にない。
気をよくしたような相手とは対照的に、少し拗ねたように唇を曲げたが、それだけだった。
ファルカタに添えられる手、間合いはあるものの万一投げられても良いように注意はしておく。
精霊魔法を行使する都合上、金属鎧や鎖帷子を見につけることはできない。そして肉体はと言えば人間の成人男子に比して脆弱といえる己にとって物理攻撃は回避が基本である。]
大森林の奴らの里に?…ふっふっ…あはははは!!
そりゃあご愁傷様!俺も一度行ったことがあるけれど―――実に排他的で鼻持ちならない連中だった。
本当に答えに辿りつくとはね。その行動力、人間側に置いておくには惜しいな。
詰まらない三文芝居の脚本のような話だ、良い暇つぶしになったろう?
[そのおかげで、闇の属性が濃くなりすぎたダークエルフが入れない結界に侵入することも可能な体質を得ていた。]