[あちらは鍛え方が違う、とは勿論承知の上だ。
不安げな副隊長を納得させるため、少しだけ表情を和らげる]
何もフルで戦い続けようってわけじゃない。
盾兵が上手く抑えになってるのを確認したら、俺も退くつもりだ。
少し遅刻するくらいなら、ギデオン様も大目に見てくださるだろう。
[その言葉に、副隊長は『絶対ですからね!?』と念押しした。
彼が隊員への号令をかけ始めたのを見ながら、セルウィンはまだ体力の残っていそうな兵を10名ほど選んで、隊後方を回り西側の盾部隊の方向へ急いだ。
もっとも騎兵と比べれば、遥かに遅い速度ではあるだろう**]