[鈍い感触が薙いだ剣から伝う。修道騎士は躱すでなく受けたのだと視界の片隅でその動きが見えた。無理な攻撃をしたせいで体勢は立て直せぬまま男は膝をつき剣持たぬ手を地につけ支えとするも、勢いでついた掌は擦れ、血が滲む。] は、……傷一つ負わせられぬとは、な。[己の無様さに自嘲が漏れる。野茨公の為の余興にもなれないか。男にとっては敵を倒すよりもそちらの方が重要な問題だった。] 我が君、申し訳ありません。[漸く主とする者>>218に視線を向け、謝罪の言葉を紡いだ。]