それはすまないですね。
若いのに随分凛々しいかったから白狼騎士団の方かなと
思ってしまいました。
[あそこは厳しいと聞くからと付け加える。
ぽかんとした顔が可愛らしく写ったのか、
先ほどより笑顔になっている気がする]
あっ、あぁ。
私はリヒャルト・です。
尚書官長の補佐をしている者です。
[貴族はこれだから嫌だ。
家ともなると貴族同士では名乗らずとも
彼の名を知り、おべっかを使ってくる者が多い。
彼はつい誰でも自分のことを知っていると
思って話してしまうんだろう。
でも、ピンクが何を口篭ったのかは
察したようだった。
その先までは察せはしないだろうけど]
そうそう、アレク……軍部の参謀殿はお見かけしていませんか?
リーゼロッテさん。
[ことのついでのついでと言った感じに
一応探している相手を聞いてみる*]