[ジェフロイの問いを受け、緩く左右へ首を振り] わからない。 遊戯を見て楽しみ、本当に勝者に褒美を渡す心算―― …では、無いだろうな。[王子は刹那主義ではあっただろうが、自らを危険に晒す破滅主義ではなかった。金色の髪の王子を横目で捉え] 何れにせよ、我々に残される道は、三つほどか。 このまま眠らせておくか、殺す。 又は――王子の言う通り、心臓を抉り出して血を、垂らす。