…しかし。
デンプヴォルフ大尉を失って、些かそちらが手薄なのも違いない。
レナト・デ・フォルテア大尉。構わないか?
[フレデリカは未だ、レナトの指揮下にある。
彼へ確認を置いてから、再び頷いた]
ああ、そうしてくれ。
貴官の任務は先陣でも暗殺でも特攻でもない。偵察だ。
情報と命持ち帰ることを優先しろ。
[約束を。とは、今この場では口にしない出来はしない。
ペリドットに触れることも出来はしないし、
抱きしめてやることも出来はしないが]
──…。無理はするなよ。
[言葉を重ねて、とん。と、短く細い肩に手を置いた*]