[ああそうか、そういえばシモンは“潜伏していた占い師”だったっけ。
>>226ジムゾンの言葉はすとんと入ってくる。
自分は、シモンが偽りの占い師であるという情報を持っているだけに、その事実が邪魔をしてそういった要素へ目を配っていなかった。
彼はただ情から自分を信用していたわけではない。冷静に考えて結論したのだ。それが心強い。
そう考えていると、ディーターから声がかかる>>230]
あ……申し訳ありません。
少し考え事を……いえ、怖くて一人で泣いていて。
神父様に……ジムゾンにいさまに、助けていただいたんです。
[取り繕うことなく、事実を述べて。それから、]