……………無理は、してる。 私は船長失格だ。 だが、私は…………。[そっと、言葉を紡ぎながら 密かに耳に仕掛けていた無線を外した。 胸の内にドス黒いものが蔓延していくのが はっきりと分かる。 下衆にも劣るだろうその行動の先を想像しては たしかに娘は口元を歪ませ、笑った]