[立ち上がったトールには>>221、ダーフィトの言葉>>225>>226は聞こえていただろうか。
出掛けると言ったその声は、常のように、周り気遣う,
やわらかで落ち着いたもので。
医務室に置いておけば持ち主の手に戻るであろう上着――本人の先程の服装を見れば誰の物かは分かる――まで、律儀に手にしていた。
何かしたいことがあるのだろうと窺えて、その通信を聞く前であれば、気を付けろよ、と一言かけて見送っただろうけれど。]
ダーフィトの話、聞いてたか?
もしすることがあるなら、止めはしないが……
これでお前に何かあったら、ダーフィトにぶっ殺される。
ただでさえハダリーの行く先も掴めなかった上に。
つうか、俺が気になるわ。