人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


独立解放軍盟主 ディーク

[疾走する馬の上で絶叫する。
この瞬間、盟主という立場も、ヴァン・ラモーラルの役割も、
目指す未来も、何もかもが頭の中から消えていた。

目に映るのは、朱に染まって倒れていく身体と、
こちらを向いた、二つの翠だけ。>>221
視界も、思考も、昏い赤に染まる。]


 エディ! 馬鹿!エディ!
 なにやってんだよ、くそ!


[彼の周囲を囲む騎兵たち>>224に目もくれず、彼らの間に強引に割り込むようにして馬を走りこませる。
疾走する馬から飛び降り地面を跳ねていくつも傷を作りながら、転がるように彼の傍らへと寄った。
慌てて追いかけてきた数騎の兵が、果敢にも主君に続いて敵兵の間を抜け、盟主の傍らに立つ。それすらも、盟主の視界には入らないのだった。]

(233) 2016/02/18(Thu) 13:12:19

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