「そろそろ、せいぎょするべきですよ。いつまでも大きなまほうを放ってかいふくのくりかえし。
かいふくできなければ、すきを突かれてしまいます。戻りたいのでしょう。」
[赤色にミニジェムを三つ押し当て、魔力だけを回復した傀儡の頬を軽く打ちます。
人間にとっての危険信号は、傀儡にとってはただのはじめてのかんかくでしかないようで。]
……練習する。
「いいこです。」
[がたり、うごいたテーブルを見据えた傀儡は、人形を手に立ち上がり、]
[レストランの中心に、五つのジェム。
その周囲だけが、椅子たテーブルも巻き込んで凍りついております。
室内や廊下を埋めるような豪雪でもなく、床を凍らせるだけの柔い雪でもなく、
強く床を叩きつける、降雪に近い吹雪によって。]