ん………大丈夫、行ける。[>>229 そんな怪我でと、笑われてしまうだろうか。それでも男は本気であった。もちろん、そんな男がニコラスを一人で行かせるつもりもなく。彼の問いに力強く頷くと、杖を片手に立ち上がる。今までは一人だった。けれど今は、ニコラスが居る。たったひとり、増えただけなのに。人狼に対する恐怖が薄れていくような、そんな気がした。]