[くるりと彼の髪を掻き混ぜ、上から降らすは口を開けろと命じる声。
消耗した彼が大した抵抗も取れぬと知りながら、己の兆しを隠していた装いが分子のレベルで分解する。
むっと彼の鼻先に突きつける情欲の匂い、眼前にそそり立つ陰茎は人が有するものと違って、硬いチキン質に覆われ、細かい隆起が火山岩を思わせた。]
そろそろ私も、愛撫以外を教えてもらおうか。
君の同胞が戦う内で、奉仕に耽ると良い。
[彼の頭を招いて、屹立に添わす。
意識を外から内へと収束させる行為。
己の余所見は悪びれぬ癖、彼の意識が逸れるのは、どうしても許せなかった。*]